勝みなみ、畑岡奈紗ら98年世代が強い。相乗効果で「私も勝てる」 (5ページ目)

  • 水野光博●構成 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 子どもたちの競技人口が増え、その両親がゴルフ未経験であることも最近は多く、近年はティーチングプロが増えて、ティーチングプロが食える時代にもなってきました。おかげで、以前よりもティーチングプロが切磋琢磨するようになって、それが『黄金世代』の躍進にひと役買っているとも言えます。

 同時に『黄金世代』の活躍は、ゴルフに関わる多くの人間にとっても、プラスの影響をもたらしているとも言えるでしょう。

『黄金世代』以降も、若い世代の躍進は続くと考えられます。日本女子アマにおける出場選手の低年齢化は急速に進んでおり、もはや「日本女子ジュニアアマチュア選手権」と言ってもいいほどです。2003年に宮里藍が優勝して以降、10代の選手が優勝し続けていることが、その裏付けと言えるでしょう。

 宮里藍が高校生ながらツアー初優勝を果たしたのが、2003年。その活躍を見てゴルフを始めた1991年~1993年生まれの成田美寿々、比嘉真美子らは、まさしく「宮里藍・チルドレン」と呼べます。

 それから約5年後、さらなるゴルフ環境やギアの進化・発展などによって、1998年生まれの『黄金世代』が登場。彼女たちの多くも、すでに海外で活躍していた宮里藍の影響を受けている。そういう意味では、『黄金世代』は「宮里藍・チルドレン第2世代」と言えるかもしれない。

(つづく)

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