2018.06.14

メジャー制覇の夢を語らぬ松山英樹。
沈黙が示す全米オープンへの想い

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 ゴルフの全米オープン(6月14日~17日/ニューヨーク州)がまもなく開幕する。今年と同じシネコックヒルズGCで開催された2004年の全米オープンで、4位タイの好成績を収めたのは丸山茂樹だった。

 1891年設立という長い歴史を持つ名門コースであり、前回大会ではアンダーパーを記録したのがわずか2人という屈指の難コースは、14年の時を経て、全長が6996ヤードから7440ヤードとなった。1ホール平均で約25ヤードも長くなり、フェアウェーを外せば、ヒザのあたりまで伸びたフェスキューが待ち受ける。距離が伸びた分、フェアウェーとグリーンは広くなったものの、グリーン上ではどぎつい傾斜がトップ選手の頭と手元を惑わせる。

 四方を海に囲まれたようなリンクスコースで、気まぐれな強風が吹き荒れるのも、まさにメジャー仕様だ。118回目を迎える全米オープン。解説者としてシネコックヒルズを再訪した丸山は、14年前からの変貌ぶりに驚きを覚え、これも時代の変化(ゴルフの進化)と得心している様子だった。

「飛距離が伸びた分、セカンド地点の景色が(14年前とは)まるで違います。ラフに入ったら、1ペナのようなもの。まず、広いフェアウェーに”置く”ということが攻略のカギになる。

 グリーンの傾斜は相変わらずすごいですけど、14年前に比べたら、グリーンは圧倒的に柔らかいですね。それはシネコックヒルズだから、というわけではなく、最近のメジャーはグリーンがそこまで硬くなくて、スピードも速くない」

 そして、こう続けた。