イ・ボミを襲う「負のスパイラル」。苦しむ女王に何が起きているのか
イ・ボミ(29歳/韓国)は、いったいどうしてしまったのだろうか。
2015年には年間7勝、翌2016年も年間5勝をあげて、2年連続賞金女王に輝いたが、昨季は年間1勝、賞金ランキングは23位にとどまった。今季もここまで目立った活躍が見られず、「絶対女王」と呼ばれた強さが影を潜めている。
開幕戦のダイキンオーキッドレディスでは5年ぶりの予選落ち。「迷いながら回っていた」と、"らしくない"プレーでシーズンのスタートを切った。
以降、2戦目のヨコハマタイヤ・PRGRレディスでも、どうにか予選は通過したものの、41位タイでフィニッシュ。3戦目のTポイントレディスでは、再び予選落ちに終わった。
それでもその後、アクサレディス in MIYAZAKIで47位タイ、スタジオアリス女子オープンで11位タイ、KTT杯バンテリンレディスで24位タイと、出場3試合連続で予選突破を果たし、「ショットがよくなり、流れもよくなってきた」と、イ・ボミ自身は声を弾ませていた。
確かに、復調の兆しは少しずつ見えてきているかもしれない。だが、傍から見ている限り、まだ本来の調子にはほど遠い。
スイングに悩むなど、厳しい状況が続いているイ・ボミ 今季は『チーム・ボミ』の顔ぶれが変わった。キャディーの清水重憲氏は変わらないものの、トレーナーは交代。さらに、イ・ボミを高校時代から指導してきた専属コーチのチョ・ボムス氏が昨シーズンの途中からチームを離れて、現在は新たなコーチのもとでスイング指導を受けている。
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