松山英樹のマスターズは、忍耐の2日間。爆発する瞬間はきっとくる!

  • 三田村昌鳳●取材・文 text by Mitamura Shoho
  • photo by Getty Images

 今季メジャー初戦のマスターズ。松山英樹は2日目を終えて通算イーブンパー、18位タイで大会を折り返した。

粘り強いゴルフで決勝ラウンドに駒を進めた松山英樹粘り強いゴルフで決勝ラウンドに駒を進めた松山英樹 首位に立ったのは、パトリック・リード(アメリカ)だった。通算9アンダー。2打差の7アンダーで続くのが、マーク・レイシュマン(オーストラリア)。

 さらに、5アンダーの3位がヘンリク・ステンソン(スウェーデン)。そして、4アンダーの4位タイにはロリー・マキロイ(北アイルランド)、ジョーダン・スピース(アメリカ)が続く。

 リードが、このまま残り2日間を突っ走れるとは、誰も思っていない。マスターズでは、何が起こるかわからないからだ。日々、波乱に満ちたゲーム展開が繰り広げられるのが、マスターズである。

「あと2日間、上位は走っているようですけど、5、4アンダーにスピースやマキロイがいますからね(そこまで追いつきたい)」という、松山の言葉にもその思いが表れている。

 松山ばかりでなく、誰もがゲームの中軸となってかき回すのは、やはりこの2人だと思っている。スピースとマキロイ――彼らが3日目にどう動くかで、ゲームの流れの先行きが見えてくる。

 そこを見据えることができ、しかもひとつ噛み合えば、1日で5、6アンダーもあり得るだけの技量が備わっているのが、今の松山だ。

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