【木村和久連載】ビジター全盛の今、
カントリー倶楽部のあり方とは? (3ページ目)
そして現在、問題になっているのが、そんなふうにしてセミパブリックとなったコースが、ビジター客に対して、カントリー倶楽部のルールを押し付ける、というものです。
例えば、カントリー倶楽部側は、「メンバーからのクレームが多いので、マナーを守ってジャケットを着用してください」というわけですよ。
でも、ビジター客側からすれば、「ネットで普通に予約できるのに、メンバーシップも何もないでしょ。そもそもジャケットを着ていっても、受付が終わったら使わないでしょ。玄関に入るときの通行手形ですか?」となるわけですね。
このメンバーシップのマナー論議は、尽きることがありません。
というわけで、今後のメンバーシップのあり方を考えてみます。やはりネットなどでお客さんを集めている倶楽部は、やり方を変えるのが望ましいと思います。これにはいくつかの方法があります。
(1)ビジター客はまったくの別扱いにする
ネットなどで集めたビジター客には、ジャケット着用を強要しない、というのはどうでしょう。服装もパブリックコース並みに緩和し、短パン使用時のショートソックス着用や、カーゴパンツの着用も認めるのです。
他に、ポロシャツの裾をズボンの中に入れるなど、基本的なマナーはそのまま励行してもらいます。
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