全英OP、日本中が愕然とした「痛恨の一打」を松山英樹が振り返る (2ページ目)
ゆえに最終日、日本のファンの多くがわずかな奇跡を信じていたに違いない。全米オープン同様、最終日に猛チャージする松山の姿を誰もが期待していたはずだ。が、その"夢"はいきなり、1番ホールのティーショットで無残にも打ち砕かれてしまった。
448ヤード、パー4。1番ティーグランドで悠然とアドレスに入った、普段と変わらぬ松山の姿を見て、その後に起こる"惨事"など誰も想像していなかったのでないか。しかし、松山が気持ちよく放ったボールは、現地のファンやメディアだけでなく、テレビ観戦していた多くのファンが自らの目を疑うほど、大きく右に曲がっていった。OBだった。
全英オープン最終日、1番のティーショットがOBとなった松山英樹。photo by Getty Images「いい感じで振ったつもりだったんですけど、球が曲がってしまった」
ラウンド終了後、そう語った松山。結局、4打目もバンカーに入れてトリプルボギー。1番ホールを終えたところで、早くも優勝戦線から脱落してしまった。
松山はその後、見た目には平静を装いながらも、内面ではショックを引きずっていたのだろう。ショットが乱れたまま、なかなかスコアを取り戻すことができなかった。そして通算2アンダー、14位タイで大会を終えた。
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