キム・ハヌルの快進撃が止まらない。日本ツアー3年目で爆発した理由 (5ページ目)
「ゴルフ場にいながら、今ではいろいろな知り合いができました。メディアの方たちとも顔見知りになれましたしね。とりわけ大きいのは、3年目にして、他の選手やキャディーの方々が私のことを知ってくれていること。それだけで、すごく(気持ちが)楽になりました。
来日1年目は、どこに行っても知らない人、知らない場所ばかりで、とても不便で心細かったです。コースでも、ホテルでもそうです。それだけで、自分がひとりぼっちにされたみたいでした。でも、今ではどこに行っても知り合いがいるので、精神的に楽になって(プレーするうえでも)それがすごく大きい。試合に勝つためには、環境への適応が大事なことが本当によくわかりました」
今では、相手が日本語で話しかけてきても、そのほとんどが理解できるようになったという。来日当初、まったく自信のなかったコミュニケーションも、自然とできるようになった。
優勝を決めた瞬間、両手を広げて歓喜するキム・ハヌル キム・ハヌルが言う。
「私にとって、日本は"第2のゴルフ人生"。今、その舞台において、私のプロ人生の中でも一番いい時期を過ごしているかもしれません」
捲土重来――韓国では「老将」と揶揄されたキム・ハヌルが、日本という新たな地で再び絶頂期を迎えようとしている。
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