リッキー・ファウラーも参戦。白熱する米ツアー「ヤングガン」バトル (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 優勝会見では、シャンパンが用意されていた。優勝の喜びをメディアとも分かち合うためだ。振り返れば、前回優勝したドイツ銀行選手権、プレーヤーズ選手権でも、同じようにシャンパンが記者たちに振る舞われていた。どうやら、ファウラーの勝利=シャンパンでお祝い、というのは"恒例行事"になったようだ。ファウラーらしい、粋な計らいである。

 ところで、今回のファウラーは、最終的に2位に4打差をつけての大勝を飾った。しかし、最終日に「71」とオーバーパーを記録したことで、テレビ解説を務めていたジョニー・ミラーが、「真のチャンピオンの勝ち方じゃない。リッキーは、最終日の戦い方をもっと学ばなければいけない」と厳しく指摘。ファウラーの久しぶりの勝利に水を差すような発言をして物議を醸している。

 一方で、ファウラー本人は「(最終日は)いいプレーではなかったところもあるが、すべきことはできた。勝ちは勝ちだ」と胸を張る。

 確かに、前半は6番でダブルボギーを叩くなどして崩れ、一時は首位に並ばれる場面もあったが、後半に入ってから3つのバーディーを奪取。後続を引き離して独走勝ちを収めている。

 また、ファウラーが3日目に首位に立って、そのまま優勝したのは今回が初めて。最終日を首位で迎えたことは過去に4回あるが、そのときはすべてオーバーパーと崩れて勝利を逃してきた。そういう意味では、今回の勝利は成長した証と言える。

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