リッキー・ファウラーも参戦。白熱する米ツアー「ヤングガン」バトル (2ページ目)
実はこのとき、最愛の祖父がコースに観戦に来ていた。それもあって、ファウラーは「グランパの前でどうしても勝ちたかった......」と、会見で涙を見せた。
ファウラーはその直後、優勝会見に臨む松山とすれ違った際には、「ヒデキ、またやろうな!」と声をかけて明るい笑顔を見せた。だが、この敗戦が"トラウマ"になったのか、以降、パッタリと勝ち星から遠ざかってしまう。
そして今年も、同大会でファウラーは上位争いに加わった。最終日にはスコアを伸ばして、優勝争いにも絡んできたが、結果は松山の大会連覇で幕を閉じた。
このときも、祖父が観戦に訪れていた。それだけに、ファウラーには悔しい思いばかりが募った。
祖父の名前は、たなか・ゆたか。ファウラー自身、"ゆたか"というミドルネームを持ち、左腕には"田中豊"と漢字でタトゥーまで入れている。それほど、ファウラーの祖父を敬愛する思いは強い。
それは、祖父のゆたかさんも同様だ。だからこそ、今回のファウラーの優勝には、この"グランパ"が誰よりも喜んで、誇りに思っていることだろう。フェニックスオープンで再び敗れたあと、ファウラーにとって最初の出場試合だっただけに、なおさらである。
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