松山英樹も応援。米ツアーを主戦場とする岩田寛の「ハードな挑戦」 (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 こうして岩田は、2016-2017シーズンには昨季のフェデックスカップポイント146位という立場、つまり"コンディショナル"と呼ばれる資格でツアーを戦うことになった。となると、上位の選手がたくさん欠場する試合や、今回のサンダーソンファームズ選手権のような、世界選手権(WGC)の裏試合など、限られた試合にしか出場ができない。

 そんな厳しい条件ゆえ、新シーズンはどうするのだろうか? そう思っていたら、岩田はその点についてこう語った。

「限られた試合しか出られないので、その限られた試合でやるしかない。下部ツアーには出ないけど、PGAツアーと、あとは日本ツアーでやる」

 岩田は、あくまでも"主戦場はPGAツアー"という気持ちを固めていた。非常にタフな戦いになるだけに、その決断には少々驚いた。

 そうした状況にあって、今回の"5位"という結果は大きな意味を持つ。出場試合でトップ10入りすれば、次戦にも出場できる資格を得られるからだ。そして今後、さらにいい成績を残していけば、"スポンサー推薦"をもらって出場試合を増やすこともできる。もちろん優勝すれば、フルシード権はすぐに得られる。

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