【木村和久連載】激突!「タラレバおやじ」vs「言い訳おやじ」

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第79回

 全国1000万ゴルフファンのみなさま、お待たせしました!

"今世紀最低のマッチプレー"をお送りします。

 題して、「タラレバおやじvs言い訳おやじ」という不毛な戦いです。

 まあ、「トランプvsクリントン」くらい得るものがないですが、なぜか親近感は増すと思います。きっと、誰しも思い当たるフシがあるのでしょう。

 まずは、対決の解説を少々。"タラレバおやじ"というのは、「もし刻んでいたら、俺はパーでまとまっていた」「もうひとつ大きいクラブで打っていれば、グリーンに乗っていた」という、「タラ」と「レバ」の仮定法過去完了が非常にお好きな方々を指します。

 しかし、ゴルフは決して2回打ってはいけないルール。だから、いくらでもデカいことが言えるのです。「じゃあ、今度はコンディションのいい場所でもう1回打ちますか?」となったとしても、おそらく好結果は出ないでしょうけど。そこは、ご愛嬌ということで。

 一方、"言い訳おやじ"は、叩くたびに「ライが悪かったんだ」「ボールにゴミがついていたんだ」という、一見、結果分析好きに見えますが、本性はただの"責任転嫁野郎"です。「ボクちゃん、悪くないもんね。悪いのは太陽のせいさ」って、あなたアルベール・カミュ(フランスの作家、哲学者)ですか? 確かに不条理っちゃあ、不条理ですけど......。

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