PGAツアー「三冠」を独り占め。ダスティン・ジョンソンの熱い1年 (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 また、PGAツアーの『プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』には、『ジャック・ニクラウス賞』という呼称がある。その名の由来は、もちろんメジャー通算18勝、ツアー通算73勝(歴代3位)という、彼の偉大な実績を称えたもの。実際に、同賞のトロフィーは彼のプレーのワンシーンを切り取ったブロンズ像となっており、表彰式の際にニクラウス本人から授与される。

 今年のPGAツアーの『プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』は、最終的にはジョンソンが他を大きく引き離したが、プレーオフが始まる頃は、"第5のメジャー"と呼ばれるプレーヤーズ選手権、WGC(世界選手権シリーズ)のデル・マッチプレー選手権、そしてアーノルド・パーマー招待を勝ったジェイソン・デイ(28歳/オーストラリア)との熾烈な争いと見られていた。ゆえに、ふたりのプレーオフでの戦いが注目された。

 そのプレーオフ、初戦のザ・バークレーズでは、デイが4位でフィニッシュ。2戦目のドイツバンク選手権でも15位とまずまずの成績を残した。しかしその後、デイは腰痛を悪化させ、残り2戦を欠場することになってしまう。

 一方、ジョンソンは第3戦のBMW選手権で今季3勝目を挙げて、最終戦のツアー選手権では6位に終わったものの、ロリー・マキロイ(27歳/北アイルランド)と年間王者の座を争って、最後までツアーを盛り上げた。そうした実績が評価されたのだろう。

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