PGAツアー「三冠」を独り占め。ダスティン・ジョンソンの熱い1年

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

WEEKLY TOUR REPORT
米ツアー・トピックス

 先日、PGAツアーが主催する2015-2016シーズンの『プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』が発表され、全米オープンでメジャー初制覇を達成し、ツアー3勝を挙げたダスティン・ジョンソン(アメリカ/32歳)がその栄誉に輝いた。

PGAツアーの『プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』に輝いたダスティン・ジョンソン(右)。左はジャック・ニクラウスPGAツアーの『プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』に輝いたダスティン・ジョンソン(右)。左はジャック・ニクラウス

「こんなにうれしい賞はない」

 受賞の喜びをそう語ったジョンソン。彼がそれほどうれしがるのには理由がある。

 実は、米ゴルフ界には年間の『プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』はふたつ存在する。ひとつは、全米プロ選手権やライダーカップを主催する全米プロゴルフ協会(PGA)が授与するもの。そしてもうひとつが、このPGAツアーのものである。前者は1年間の獲得ポイントによって決まるが、後者は選手たちの投票によって決まる。そのため、PGAツアーの同賞を受賞した選手は"同じ仲間たちから選ばれた"と、喜びもひとしおなのである。

 ちなみに、もともと『プレーヤー・オブ・ザ・イヤー』は、1948年にPGAが創設した。その後、PGAツアーも「ツアーで活躍する選手を自ら評価したい」として、1990年から独自に同賞を設立。年間15試合以上したツアーメンバーの投票によって選出し、表彰するようになった。

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