2016.07.14

重荷から解放された松山英樹。
「想像を絶する準備」で全英オープンへ

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • photo by Getty Images

 松山英樹(24歳)の表情が何となく明るい気がする。

 それは、まもなく開幕する今季メジャー第3戦、全英オープン(7月14日~17日/スコットランド・ロイヤルトゥルーンGC )を前にして、リオ五輪(8月11日~14日/ブラジル・オリンピックGC)に出場するか否か、その悩みから解放されたからだろう。

 松山は、先の世界選手権シリーズ、ブリヂストン招待(6月30日~7月3日/オハイオ州)を戦い終えたあと、リオ五輪への不参加を表明した。JGTO(日本ゴルフツアー機構)の青木功会長の言葉どおり、「悩みに悩んで、考えに考えたあげく、出した結論だと思う」。

 理由は、ジカ熱などの身の危険をともなうものに対しての不安感が大きいというもの。しかし、それだけが問題ではなかっただろう。世界ランキングのトップ3、ジェイソン・デイ(28歳/オーストラリア)、ダスティン・ジョンソン(32歳/アメリカ)、ジョーダン・スピース(22歳/アメリカ)らも同じ理由で辞退しているけれども、そこには何か共通点があると思う。

 メジャー優勝を狙う、勝てる可能性の高い選手たちにとっては、競技者としての難しい問題がある。かつて、タイガー・ウッズ(40歳/アメリカ)がこんなことを言っていた。