松山英樹、マスターズ後の初戦に笑顔も「課題はショートゲーム」 (4ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR
  • photo by Getty Images

 松山は最近、このフィーチャー・ペアリングにたびたび選ばれている。そのたびに松山は、「なんで、僕なんですかね? 僕が選ばれるのはおかしいでしょう?」と言って首をかしげる。

「こういう組で回ると、もちろん楽しい。だけど、もうちょっと落ち着いてやりたいですよね。初日から最終組みたいな雰囲気だった(笑)」

 ところで、その3人で回った予選ラウンド。出遅れた松山を尻目に、マキロイとファウラーは2日目にともに60台をマークし、優勝争いへと絡んでいった。松山は、自らとふたりとの差について、「100ヤード以内のショットの精度」と語った。

「(マキロイも、ファウラーも)あれだけ飛ばして、そのうえアプローチがうまければ、やっぱりスコアは出る。ショートゲームがいいから、ドライバーも振っていけるのだと思う。そこら辺は、今の僕にはない。課題かな、と思う」

 今大会ではパッティングが決まらず、「イライラした」という松山。しかし大会中は、終始笑顔を絶やすことがなかった。

 3週間のオフで気持ちがリフレッシュできたせいなのか、もしくは今季、すでに1勝を挙げて気持ちに少しは余裕ができたのだろうか。久々にトーナメント会場に現れた松山は、心からゴルフを楽しんでいるようだった。課題はあるものの、シーズン2勝目を飾る日もそう遠くはないかもしれない。

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