【ゴルフ】逆襲の香妻琴乃。シード権より「目指すは優勝」
後半戦に入ってから、徐々に復調してきた香妻琴乃。 昨季、ノーシードながら主催者推薦などで出場権を得た試合で、何度となく上位争いを演じた香妻琴乃(こうづま・ことの/23歳)。そのビジュアルのよさも相まって、一気に注目度が高まる中、最終的には賞金ランキング19位という好成績を収めて、初のシード権を獲得した。
そして迎えた今季、さらなる飛躍が期待されたが、開幕から不振に陥った。予選落ちを重ね、予選を突破しても、下位に甘んじることが多かった。おかげで前半戦、賞金ランキングはシード圏外の50位以下にずっと沈んでいた。
その苦しい時期について、香妻が振り返る。
「(不振の原因は)正直に話せば、開幕に向けてうまく調整できないまま、シーズンに入ってしまった点にあります。そのうえで、腰痛の影響もあって、うまくいく感覚はありませんでした。結局前半戦は、その腰痛とどう付き合ってシーズンを過ごしていくか、そのことだけを考えながらプレーしていました」
だが、腰痛と向き合いながらプレーすることは、決して簡単なことではなかった。
「グリーンでラインを読むときに、しゃがんで立つたびに(腰が)痛んだ。もうそれだけでリズムが狂ってしまって、プレー全体のルーティーンまでおかしくなってしまいました」
腰痛によって思うようにプレーできない香妻は苛立ちを隠せなかった。それがまた、プレーに影響して、スコアを崩した。前半戦の香妻は、すべての流れが悪いほうに向いていた。
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