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【ゴルフ】前半戦とは「違う」堀琴音。大型新人がついに爆発の予感 (2ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 しかし、プロツアーは決して甘くはなかった。今季開幕直後の堀は、"プロの世界"という独特の雰囲気にのまれたのか、3試合連続で予選落ちを喫した。その後も、予選突破を果たしても、上位争いに顔を出すことはなかった。通算スコアがアンダーパーに届かない試合も多く、"プロの壁"に当たって、苦しんでいるように感じられた。

 そんな堀が、復調の兆しを見せたのは、およそ10試合を消化したあとだった。5月の中京テレビ・ブリヂストンレディス(5月22日~24日/愛知県)で通算7アンダー、5位タイでフィニッシュ。それをきっかけにして、以降のトーナメントでは通算でオーバーパーを打つことがなくなった。6月のサントリーレディス(6月11日~14日/兵庫県)でも7位タイと上位に名を連ね、後半戦ではいよいよ「大型新人」が爆発か、と期待された。

 そして実際、後半戦がスタートすると、堀は前半戦とは明らかに違う"勢い"を見せた。後半戦初戦のサマンサタバサレディース(7月17日~19日/茨城県)では、最終的には21位タイに終わったものの、2日目終了時点では3位タイと優勝争いに加わった。続くセンチュリー21レディス(7月24日~26日/静岡県)でも、初日はイーブンパー、53位タイと出遅れるも、最終的には通算4アンダー、25位タイと巻き返した。

 調子を上げてきた堀を直撃すると、当の本人は、中京テレビ・ブリヂストンレディス以降、オーバーパーを叩いていないことは気づいていなかった。

「えッ!? そうなんですか? 自分ではまったく意識していなかったので、その事実は知りませんでした。リゾートトラストレディス(5月29日~31日/山梨県)では予選落ちしましたけど、それもイーブンパーでした。言われてみれば、確かに全体的なスコアのまとめ方はよくなってきていると思います」

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