【ゴルフ】3年前とは違う。斉藤愛璃が見せた「心の変化」

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 斉藤愛璃(25歳)にとって、女子ツアー開幕戦のダイキンオーキッドレディス(3月6日~8日/沖縄県)は特別な大会だ。

 実質的なルーキーイヤーとなる2012年大会には、ツアー初優勝を飾って、一躍脚光を浴びた。そして、シード権を失って不安を抱えながら挑んだ昨年の大会では、2位タイの好成績を挙げて、どん底にあった自信を少なからず取り戻すことができた。

ツアーフル参戦となる今季、高い意欲を見せる斉藤愛璃。ツアーフル参戦となる今季、高い意欲を見せる斉藤愛璃。 そんな良き思い出の地で、再び新シーズンを迎える斉藤の気分は高まっていた。

「私、沖縄がすごく好きなんですよ。温かくてプレイしやすいですから。それに、ダイキンオーキッドレディスは(過去に)いい成績を出せているので、いいイメージで大会を迎えられます」

 迎えた開幕戦、斉藤は通算3オーバー、42位タイで終えた。

「思ったよりも、成績はよくありませんでしたが、(2位タイだった)昨年が良過ぎた感があるので、そんなに心配はしていません。これから、徐々に結果は出せると思います。オフに集中して練習したアプローチとパッティングは良かったですから。ショットの精度も、試合をこなしながら良くなる感触を得ることができました」

 決して満足できる結果は残せなかったものの、ホールアウト後の斉藤はそう語って、すがすがしい笑顔を見せた。その表情からは、過去3年とは違う、何か吹っ切れた様子がうかがえた。

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