2014.06.03

メジャー制覇も確信。初優勝で示した松山英樹の「強運」

  • 武川玲子●協力cooperation by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

「今季は、2月のウェイストマネジメント・フェニックスオープン(4位タイ)、そして先週(クラウンプラザ招待/10位タイ)と、チャンスがありながら優勝できなくて……。悔しい気持ちがあった。でも、こうやって早くに優勝ができてよかった。本当にうれしいです」

 松山英樹が、メモリアル・トーナメント(5月29日~6月1日/オハイオ州)で米ツアー初優勝を飾った。青木功(1983年ハワイアン・オープン)、丸山茂樹(2001年グレーター・ミルウォーキー・オープンなど3勝)、今田竜二(2008年AT&Tクラシック)に次いで、日本人選手としては4人目の快挙である。

米ツアー初優勝を決めた瞬間、力強いガッツポーズを見せた松山英樹。 松山が結果を出しそうな雰囲気は初日からあった。前週のクラウンプラザ招待では優勝争いを演じながら、「不安のほうが大きい」と後ろ向きな発言ばかり繰り返していたが、今大会では強気で、前向きな言動が目立っていたのだ。2アンダー、21位タイとまずまずのスタートを切った初日は、パッティングのよさを強調した。

「パッティングが最近の中ではいちばんいい感触で打てていた。いいタッチで、短いパットも外さなかった。その影響で、ショットもうまく打てた」

 2日目は「67」で回って、通算7アンダー4位タイに浮上。自分の思いどおりのショットが打てず、好スコアにも不満な表情を浮かべていたが、松山が発する言葉からはしっかりと上を見据えた姿勢が感じられた。

「今日は、悪いショットがたまたまピンについてくれたりして、ラッキーなことが多かった。パットの出来も今ひとつ。結果はよかったと思うけど、ここで満足していたら、先週みたいに(最終日でパットが)悪くなる。ともあれ、自分の調子が上がってきて、優勝争いをしているという、自信も自覚もある。ショットも、パットも、ミスが多いなりに、ある程度は打てるようになってきた。その『ある程度』が、『確信』に変わったら、優勝が見えてくると思う」