【ゴルフ】完全復活、間近。原江里菜が手にした「武器」 (3ページ目)
そうなると“完全復活”には、森コーチが言うように「あとは結果を出すだけ」だ。が、原は決して焦ってはいない。
「(優勝という)大きな結果がほしいのは、もちろんあります。でもそれは、焦っても仕方がないこと。今のゴルフを続けていけば、自ずと結果はついてくると信じています」
それでも原には、できれば手に入れたいものがある。全英リコー女子オープン(7月10日~13日/イギリス)の出場権だ。
宮里や有村と同様、原もプロになったときから、米ツアーで戦ってみたいという目標がある。そのためには、日本でそれなりの結果を出してからでないといけないと思っているが、それが決して遠い先の話ではないという手応えを感じ始めているのだろう。ゆえに、その前に海外のメジャーという舞台を経験しておきたい、という思いがあるのだ。
肝心の全英女子の出場切符は、中京テレビ・ブリヂストンレディス(5月23日~25日/愛知県)終了時点の賞金ランク上位5名に与えられる。現在、原の賞金ランクはぎりぎりの5位。これ以上、順位を落とさないために、同大会でも上位争いに加わっていくことが求められる。
「(賞金ランクのことは)あまり意識しないようにやっていきたいけれども、なんとか自分の力で全英女子の出場権を手にしたい」
完全復活まで秒読みの原。地元開催の中京テレビ・ブリヂストンレディスで6年ぶりの栄冠を獲得し、全英女子出場という目標を確定させても“出来過ぎ”ではないだろう。
3 / 3