2014.04.12

頭をよぎった丸山茂樹の言葉。松山英樹がマスターズで沈んだワケ

  • 三田村昌鳳●文 text by Maitamura Shoho
  • photo by Getty Images

 松山英樹がプロになって初めて挑んだマスターズ(4月10~13日/ジョージア州)。予選ラウンドを終えたばかりの彼をメディアが取り囲んだ。

「......」

3度目のマスターズは予選落ちに終わった松山英樹。 松山は、言葉を発しなかった。いや、発する言葉がなかったというのが正しいのかもしれない。何を言っても言い訳にしかならないし、もとより、悔しさをいちばん噛み締めているのは、松山本人に他ならないからだ。

 それでも、記者たちは松山にコメントを求める。世の中に彼の声を伝えたいからである。

 その言葉少ないコメントの中で「まだまだ下手なんです」という言葉だけが、僕の耳に響いた。

 アマチュア時代から松山は、時折その言葉を発していた。その言葉を聞いたあとの大会では、決まって成長してきた。だから、松山の情熱が3度目のマスターズ予選落ちで消えたわけではない。彼が躍進する舞台はこの先、いくらでも待っている。

 それにしても今回のマスターズ、松山は初日80。そして2日目は71。通算7オーバー。予選通過ラインの4オーバーに3打足りなかった。3度目のマスターズ挑戦は、2日間、36ホールで終わった。松山は、まさに夢半ばでコースを去ることになった。

 その敗因は、どこにあったのだろうか。

 左手首の故障で、痛みがあった? 試合数が少なく調整不足? ショットが悪過ぎた? パッティングが最悪だった? 

 粗(あら)を探せば、きりがない。万全だからといっても、そのまま成績に反映されるほど、スポーツの世界は甘くない。