2013.09.05

【ゴルフ】有村智恵が米ツアー1年目で超えられなかった壁

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 日本女子ツアーでは、2011年、2012年と日本人選手最上位で賞金ランキング3位。メジャー(日本女子プロ選手権)1勝を含む、通算13勝を挙げている有村智恵だが、今季、ルーキーとして挑んだアメリカLPGAツアーで苦戦を強いられている。

今季から本格参戦を果たした米ツアーで苦しい戦いが続いている有村智恵。
 ここまで16試合に出場して、最高位は6月のショップライト・クラシックの5位。トップ10入りを果たしたのは3度だけで、予選落ちは7試合におよぶ。獲得した賞金はおよそ18万6000ドル(約1860万円)。賞金ランキングは47位(9月4日現在)と、有村にとっては、決して満足できる数字とは言えないだろう。

 不振の要因は、パッティングを含めたショートゲーム。2月のツアー開幕と同時に、いきなりパッティングの”壁”にぶつかった。特に1~2mのショートパットがことごとく外れた。

「ショットはいいのにパットが入らない。このままだとパッティングでゴルフを崩してしまうかもしれない」と、本人も不安を口にしていた。

 実際、その不安は的中した。

 パットが入らないからショットを寄せたい――そう焦る気持ちがショットにも影響した。もともとフェードが持ち球の有村だが、米ツアーではやはり飛距離が求められる。そのため、距離の出るドローボールを打ち始めた。しかしそれが、出口の見えない”迷路”へと有村を迷い込ませることになった。