2013.04.13

【男子ゴルフ】石川遼のマスターズ。
ギリギリ予選突破でも確かな成長が見えた

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • photo by Getty Images

予選ラウンド2日目にスコアを落としたものの、決勝ラウンド進出を果たした石川遼。 2013年マスターズ。初日の石川遼は「心穏やかなスタートが切れた」と言った。

「過去4回目までは、どうしても(マスターズという舞台を)意識し過ぎてしまった。それに、やはり緊張して、5番ホールぐらいまでは自分のゴルフができないまま終わっていた。それが今回は、そういうこともなく、1番ホールで(ボギーを叩いて、緊張などが)解けた気がします」

 マスターズ出場11回を誇る、テレビ解説者の中嶋常幸プロは、「マスターズでは、自分のゴルフをなかなかさせてくれない。でも、ラウンドを終えてよくよく考えて見れば、それもこれも、今ある等身大の自分。それを鏡に映し出されてしまう、怖い大会なんです」と語る。

 その意味では、まず石川にとっては「自分のゴルフをさせてくれた初日」だったと言える。

 1番ホールはボギーでスタートするも、すかさず2番パー5でバーディー。自分の流れをつかみたい1~4番ホールまでをイーブンパーで進み、そのいい流れが5番のバーディーにつながったのだと思う。さらに8番、パー5では、第2打をピン奥6mにつけて2パットでバーディーと、前半を2アンダーというスコアで折り返した。

 後半に入って、10番はボギーを叩いた。そのあと、少し慎重になり過ぎたのか、「アーメンコーナー」と呼ばれる難易度の高い11~13番ではパーが続いた。そして14番ホール、ティーショットを左の林に打ち込んでしまい、結果的にダブルボギーとした。しかし、続く15、16番とすかさずバーディーを奪って、通算1アンダーでホールアウトした。

 初日の石川のプレイを見て、この1年間の成長度がよくわかった。今季、米ツアーに本格的に挑戦して予選落ちが続いていたけれども、その苦悩の中で得た成果が、この日のプレイの随所に見え隠れしていた。