【男子ゴルフ】「自分は攻撃的ではない」と告白した石川遼の成長

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • 宮本 卓●撮影 photo by Miyamoto Taku

4日間のプレイを終えて、米ツアーにおける「自分の立ち居地が少し見えた」と充実した表情で語った石川遼。今季2戦目で得た自信は大きかったようだ。4日間のプレイを終えて、米ツアーにおける「自分の立ち居地が少し見えた」と充実した表情で語った石川遼。今季2戦目で得た自信は大きかったようだ。「自分も含めて、最終日は各選手がスコアメイクに苦しんだと思います。特にパッティングに関しては、後ろの組になると(グリーンが荒れて)ボールの転がりが不安定になるので難しかったですね。それでも、全体を通して大きなミスはなく、攻めるべきホールの優先順位を明確にできましたし、アグレッシブに攻めるところは攻めて、守るところは守るというプレイができました。4日間、自分のスタイルを見失うことはありませんでした」

 今季2戦目となる米ツアーのファーマーズ・インシュランス・オープンに挑んだ石川遼。見事予選突破を果たすと、9アンダー13位タイでフィニッシュ。米ツアーのストロークプレートーナメントでは昨季のブリヂストン招待(4位)に次ぐ好成績を残した。

 最大の要因は、パッティングが冴えていたことだろう。本人が語るとおり、最終日こそパットに苦しんだ感はあるものの、すべて60台で回った初日から3日目までは、クセのあるポアナ芝(アメリカ西海岸特有の芝目が強い芝)のグリーンにきっちり対応。初日はインスタート2ホール目の11番でいきなり8mのバーディーパットを決めると、その後も2~4mのパーパットをことごとく沈めて凌(しの)いでリズムに乗った。

「パットは昨シーズン終盤からいい感じで打てているので、(自分の中の)イメージはずっと変わっていません。ただ今大会は、ボールが綺麗に転がるように打つことを心掛けていました。その結果、ポアナの難しい芝でもいい転がりをしてくれました」

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