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【ワールドカップ】サッカー日本代表と対照的? カーボベルデの「純粋さ」が世界王者を追いつめた (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Akiko Tonegawa

 カーボベルデは最後まで自分たちを疑わなかった。集中を切らさなかった。「勝てるかもしれない」ではなく、勝つために戦い、その姿勢を120分間、貫いた。相手の名前ではなく、目の前の試合だけを見つめていた。

 ブビスタ監督はこうも言う。

「我々は相手の戦術と技術に左右されなかった。ただ自分たちの強みであるフィジカルを生かし、あとはメンタルを強く持つことだけを目指した」

 ブラジルという名前に押され、自分たちの戦い方を捨てて守備に徹してしまった日本にとって、この考え方は今後の大きなヒントになるのではないかと私は感じた。

 48チームが出場することになったワールドカップには多くの批判もある。「格差がありすぎる」「大会のレベルが下がる」という声もよく聞こえてくる。

 しかし、この試合は別の答えを与えてくれた。巨大な格差があるからこそ生まれる物語がある。世界王者と小さな島国。決して交わることのないふたつの世界が、同じ芝生の上で同じ夢を追いかける。サッカーという競技がなぜ世界中の人々を魅了し続けるのか、その答えを教えてくれた名勝負だった。

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