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レアル・マドリードをひとりで勝たせるフェデリコ・バルベルデ! チームのために何でもする選手はハットトリックもやってのける (3ページ目)

  • 西部謙司●文 text by Kenji Nishibe

【便利屋!? の独壇場】

 ここまですべてを兼ね備えた選手も珍しい。ボックス・トゥ・ボックスのMFとして、リバプールで活躍したスティーブン・ジェラードがよく引き合いに出されるが、背格好も含めて確かに似ていると思う。カルロ・アンチェロッティが「足に石がついている」と評したキック力もある。スピードはバルベルデが上だろう。

 スター揃いのレアル・マドリードにおいて、バルベルデは時に便利屋のように使われてきた。本職はMFだがウイングで起用され、SBでプレーすることもある。この点ではリバプールのドミニク・ソボスライと同じで、何でもできるがゆえに割を食っている感は否めない。

 しかし、その万能性がシティ戦のようにひとりで試合を決めてしまうこともある。決定的なパスやシュートだけでなく、攻守において決定的なプレーをし続けての独壇場。こんなことができる選手はほとんどいない。

 チームのために何でもする、何でもできる。そんな選手が精根尽きるまで走って勝利をもたらすのだから、ファンの信頼は絶大だ。たんなる才能の発露ではなく、人としての偉業なのだ。

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著者プロフィール

  • 西部謙司

    西部謙司 (にしべ・けんじ)

    1962年、東京生まれ。サッカー専門誌「ストライカー」の編集記者を経て2002年からフリーランスに。「戦術リストランテ」「Jリーグ新戦術レポート」などシリーズ化している著作のほか、「サッカー 止める蹴る解剖図鑑」(風間八宏著)などの構成も手掛ける。ジェフユナイテッド千葉を追った「犬の生活」、「Jリーグ戦術ラボ」のWEB連載を継続中。

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