サッカー日本代表のメキシコ戦とレアル・マドリード戦 久保建英のプレーは何が違っていたか (3ページ目)
レアル・マドリードのポルトガル代表、手練れのカレーラスでも、久保の素早さに翻弄されていた。コースを切って対応するも、わずかでもコースを作られる、あるいはワンツーで崩され、クロスを上げられてしまう。そこでジリジリと間合いを詰めてボールを奪いに行ったところ、完全に裏を取られてしまって置き去りになる場面もあった。
ラ・レアルで久保を取り巻く環境も、楽観的とは言えない。開幕4試合勝ち星なしは深刻である。しかし、土台に本質的な不具合があるわけではない。
19日(現地時間)、ラ・レアルの久保はベティスと下位脱出をかけて戦う。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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