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欧州サッカービッグクラブの新シーズンの陣容を分析 チャンピオンズリーグ制覇へ近いのはどのチームか (4ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi

アーセナル

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FW:カブリエウ・マルティネッリ(エベレチ・エゼ)(レアンドロ・トロサール)、ビクトル・ギェケレシュ(カイ・ハヴァーツ)、ブカヨ・サカ(ノニ・マドゥエケ)(マックス・ダウマン) 
MF:デクラン・ライス(ミケル・メリーノ)、マルティン・ウーデゴール(イーサン・ヌワネリ)、マルティン・スビメンディ(クリスティアン・ノアゴール) 
DF:リッカルド・カラフィオーリ(マイルズ・ルイス=スケリー)、ガブリエウ・マガリャンイス(ピエロ・インカピエ)、ウィリアン・サリバ(クリスティアン・モスケラ)、ユリエン・ティンバー(ベン・ホワイト) 
GK:ダビド・ラヤ(ケパ・アリサバラガ)

 プレミアリーグで3シーズン連続の2位に終わり、最後の壁を乗り越えるために一線級のタレントを次々に獲得した。なにより不在を嘆かれていた正統派ストライカーに、超人気銘柄ビクトル・ギェケレシュを迎えられたのは大きい。その両翼にも、エベレチ・エゼとノニ・マドゥエケというプレミアリーグ経験者を加え、前線の選手層が大幅に増している。

 中盤にも多くの競合との争奪戦を制してマルティン・スビメンディ、ベテランのクリスティアン・ノアゴールを加え、クオリティーはさらに高まるはずだ。最終ラインにも、ピエロ・インカピエとクリスティアン・モスケラを迎え入れてバックアップ体制を整えた。

 昨シーズンからミケル・アルテタ監督がリーグ優勝にもっとも必要と感じているのは堅守のようで、今季も開幕から2試合連続でクリーンシートを達成。第3節リバプール戦も、阻止不可能な直接FKで失点を許しただけだ。

 マイルズ・ルイス=スケリーとイーサン・ヌワネリの10代の生え抜きコンビに続き、15歳のアカデミー出身者の超新星マックス・ダウマンも早々に台頭し、大きな注目を集めている。第2節リーズ戦ではボックス内でファウルを受けてPKを得るなど、すでにこの舞台で決定機にも関与している。

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