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クラブワールドカップを席巻中 レアル・マドリードの21歳、ゴンサロ・ガルシアは生粋のセンターフォワード (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

【スペイン代表入りも】

 もうひとつ、カスティージャのストライカーは常勝の気概を持つ。どのカテゴリーでもレアル・マドリードの選手は勝利を義務づけられ、プレッシャーに対する耐性を問われる。トップに上がったFWは、その時点で鍛えられているのだ。

「虎の目」

 その資質はそう括られる。どんな状況でも冷静でいられるか。言わば、狩りをする肉食獣の本能みたいなものか。

 ストライカーの典型としてよく引き合いに出されるのが、レアル・マドリードの栄光の背番号7、ラウル・ゴンサレスだろう。ラウルは最後まで諦めず、チームに数多くの栄光をもたらした。まさに「虎の目」だった(ただし、ラウル自身はアトレティコ・マドリードのユース育ちで、レアル・マドリードでは17歳の時にCチームからいきなりトップに抜擢されている)。

 ゴンサロは、新シーズンのレアル・マドリードで貴重な戦力になるだろう。来年のワールドカップでのスペイン代表入りも夢物語ではない。

「とはいえエムバペの控えでしょ?」と侮るなかれ。

 それはブラジル代表のロドリゴ、エンドリッキを差し置いてつかんだ立ち位置であり、すなわちスペイン人で1、2を争うストライカーであることを意味する。2023-24シーズンにラ・リーガ優勝、チャンピオンズリーグ優勝の2冠を飾ったレアル・マドリードで、ホセルはスーパーサブだったが、スペイン代表としてEURO2024での優勝に貢献した。

 7月9日(現地時間)、レアル・マドリードは欧州王者パリ・サンジェルマンとクラブワールドカップ準決勝を戦う。事実上の世界頂上対決と言えるだろう。ゴンサロが再びゴールネットを揺らすことができたら―――彼は大会ナンバー1のヒーローに名乗りを上げる。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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