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南野拓実は名門モナコで特別な存在になった 古橋亨梧はレンヌに残るか否か悩ましい夏を迎える (3ページ目)

 ターニングポイントは、第2節のナント戦だ。ニースとの開幕戦ではスタメンを飾って勝利に貢献したオナイウだったが、そのナント戦でレッドカードをもらったことがシーズン最大の誤算となったことは間違いない。

 しかも、チームはその試合で敗戦を喫すると、オナイウが出場停止となった続く第3節(ル・アーヴル戦)でも勝ち星を落としたことで、クリストフ・ペリシエ監督は基本布陣を4−2−3−1から5−4−1(3−4−2−1)に変更。そのことも、オナイウの立場を難しくした。

 以降、開幕戦で2トップの一角を務めたオナイウはベンチスタートが定位置となり、しかもその間に新戦力のハメド・トラオレがブレイク。連敗脱出と5戦無敗の立役者となったことで、オナイウはスタメンから遠ざかることとなってしまった。

 とはいえ、ペリシエ監督が昨シーズンにリーグ・アン昇格に貢献したオナイウを最後まで見捨てることはなく、むしろ辛抱強く途中出場でチャンスを与え続けた。そこはオナイウにとって、ポジティブな材料だったと言える。

 ただ、2シャドーの一角という慣れないポジションでどのように振る舞えば持ち味の決定力を発揮できるか、という課題については、最後まで明確な解決策を見つけられなかった。そういう意味で、第31節のRCランス戦で決めた2ゴールを改善のきっかけにできるかどうかが、来シーズンに向けての宿題と言えるだろう。

【古橋とレンヌの契約は2027年まで】

 そして、冬の移籍でセルティック(スコットランド)からレンヌに加入した古橋は、想像以上に苦しむこととなった。

 加入早々に監督交代劇に襲われるなど、想定外の状況はあった。それでも、加入直後のストラスブール戦(第20節)でスタメンを飾って以降、古橋の出場機会は激減。結局、出場はわずか6試合(出場時間120分)に終わり、ゴールやアシストどころかシュートさえも遠かった。

 本来であれば、この約半年はリーグ・アンに適応するための期間にしたかったところだろう。しかし残念ながら、それさえもできなかったというのが実情だ。

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