三笘薫の今季の成長を実感させた最終節トッテナム戦 途中出場でパスが回り始めた (3ページ目)
後半13分には単独ドリブルでふたりをかわす見せ場も作ったが、特にこの日の三笘は周囲とよく絡んでいた。単なるウインガーでないことを、この最終戦であらためて証明した格好だ。
悪い流れになると、ウイングはプレーが単調になりがちだ。空回りしがちなのだが、プレーの選択肢が豊富な三笘はその傾向に陥りにくい。これもベンチがピッチに長い時間立たせておきたくなる理由だろう。
その一方で、この日がそうであるように、三笘は出場時間が短くても活躍する。交代出場した直近の5試合で3ゴールを決めている。試合の流れに乗れずに終わってしまうことはない。交代選手としての魅力を確実に発揮することができる。機転を利かせたプレーもできる。
プレーの幅の広がりを実感することができた三笘の2024-25シーズンだった。来季どこでプレーすることになるのかは定かではないが、どのクラブに行っても、どんな立場でプレーしても、うまくやっていけそうな選手に成長した、と見る。できればチャンピオンズリーグでプレーする姿が見たいものだ。
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著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
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