久保建英、最終レアル・マドリード戦でも孤軍奮闘 その姿は来季、進むべき道を暗示 (3ページ目)
そうであれば、たとえ資金力があって名前もあるビッグクラブでも、積極的に移籍するべきか?
もし、そのチームのスタイルが安定せず、結果も出ず、監督の座も揺らぐような年月を過ごすようになるなら、非常に危うい。最初は物珍しいおもちゃのように扱われるだろうが、すぐに飽きて捨てられてしまう可能性もある。
久保はラ・レアルでの過去3シーズン、確かに成長を示した。結果、森保ジャパンのなかでさえ序列を上げている。しかし、それはあくまで人とボールを大事にする考え方のラ・レアルで切磋琢磨できたからで、プレーヤーの特性は変わっていない。マジョルカでも、ビジャレアルでも、ヘタフェでも、「まずは守備から」「戦術を重んじよ」という監督のもとでは窮屈そうだった。相性の悪さは変わっていないはずだ。
日本では、「久保は来季どこへ?」と移籍を前提で語られるが、今はラ・レアルと契約があり(2029年6月末まで)、残留が前提である。その上で6000万ユーロ(約96億円)とも言われる大金を支払い、獲得するチームがあるか。ビッグクラブがエースに近い選手に提示する移籍金としては、むしろ安いくらいだが......。
久保はラ・レアルでの3シーズン目を終えた。日本人選手として誇るべきシーズンだった。ワールドカップに向けた来季に関しては、これからの話になる。
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著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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