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セレソン新監督はどうなる? キラ星のような候補者リストも、そこにブラジル人の名はなし (3ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

【ブラジル人監督はどこへ?】

 ジネディーヌ・ジダン。元レアル・マドリードの伝説的選手の名前も挙がっている。ブラジル人に愛され、尊敬されているジダンは、監督としてもすでにその資質を証明しており、CLで3連覇を果たしている。現在の彼の最大の目標は2026年W杯後のフランス代表監督の座と言われている。CBFからのオファーも一度は断っている。しかし、ロナウドなどのブラジルの元選手たちとの深い友情は、その考えを変えさせるかもしれない。

 ルイス・カストロ。ポルトガル人のカストロは、ボタフォゴの元監督であり、ブラジルサッカーに精通している。ブラジルとサウジアラビアでの功績が、彼を信頼に足る候補者としている。ブラジル国内での彼の評価は高く、アル・ナスルではクリスティアーノ・ロナウドとともに仕事をしており、スター選手の扱いも心得ている。このリストの他の候補者たちに比べると無名だが、利点は多い。

 シャビ・エルナンデス。グアルディオラの愛弟子であるシャビは、CBFが「ぜひセレソンに」と思うひとりだ。監督としての経験はまだ浅いものの、攻撃的で積極的なプレースタイルは興味深く、また選手時代にブラジル人とプレーした経験もある。現代的な考えを持つ若手であることから、セレソンのベンチには最適な候補者のひとりと考えられている。

 マウリツィオ・サッリ。ナポリ、チェルシー、ユベントスで監督を務めた経歴を持ち、リーダーシップとチーム運営における革新的な手法で知られている。彼も現在、どこの監督もしておらず、有力な候補者である。ブラジルは今こそタフでエネルギッシュな監督を必要としているからだ。

 マッシミリアーノ・アッレグリ。リストに載っているもうひとりのイタリア人。アッレグリは多くの勝利を手にした監督だが、イタリア以外での経験がまったくなく、ブラジルサッカーの知識も皆無だろう。そのためブラジル代表監督には適していないとの声もあるが、彼の戦術能力がCBFの興味を引いているのだ。

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