レアルのチャンピオンズリーグ連覇に黄信号 アーセナルの衝撃ゴールには伏線があった (4ページ目)
ベリンガムに縦勝負を挑み、きれいに抜き去ったプレーだ。そのサカが、ライスが決めた2発のFKにも関与した。「サカのドリブルは怖い」とのイメージをレアル・マドリードの守備陣に与えたことが、反則を誘った原因と見る。縦抜けからのマイナスの折り返し――その脅威をまざまざと実感させられた試合と言ってもいい。
マン・オブ・ザ・マッチは2得点のライスだが、筆者にはサカの存在感がそれと同じくらい光って見えた。
著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
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