旗手怜央が今季実践しているコンディショニング「試合後にウェイトトレーニングを行なっている」
旗手怜央の欧州フットボール日記 第35回
昨季は度重なるケガで戦列を離れることが多かった旗手怜央。しかし、今季はここまで好調を維持し、出場時間はすでに昨季の3倍近い数字になっている。昨シーズンの反省を踏まえ、今シーズン実践しているコンディショニングを教えてもらった。
【試合後にエネルギー補給】
シーズンも終盤に近づいてきた今、改めて「回復」と「準備」の重要性が身に染みている。
旗手怜央が今季取り組んでいるコンディショニングを教えてもらった photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る 大会のフォーマットが変わったUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では、プレーオフでバイエルンに敗れるまで、セルティックは10試合を戦った。自分は、そのうち9試合に先発出場して5試合にフル出場した。今シーズンも残りわずかになったが、CLや国内のカップ戦も含めてすでに46試合、出場時間で見ると3155分になる。
昨季は度重なるケガで戦列を離れる機会も多く、出場した試合数は21試合、出場時間も1288分だった。今季の試合数はすでに倍を超え、出場時間も3倍近い数字に迫ろうとしている。
シーズンが開幕してからここまで、中2日、中3日での連戦が続いていたが、そうしたハードスケジュールにおいても、ケガなく戦うことができているのは、「回復」と「準備」のふたつを怠らずに続けてきた結果だと自負している。
大袈裟に言えば、試合終了の笛が鳴った瞬間から、次の試合に向けた準備はスタートしている。
昨季、ケガを繰り返したことを受け、試合を終えたあとはエネルギーが枯渇しているため、力の源になるものを摂取するようにしている。
試合後、セルティックのロッカールームには、さまざまな食べ物が用意されているが、まずはエネルギーを補給すべく、自分はバナナを食べるようにしている。また、ドーナツも置いてあるので、あまりにエネルギーがなくなっていると感じた時には、ドーナツに手を伸ばすこともある。
食べるタイミングは、試合が終わりロッカーに戻ってすぐ。監督が試合の総括をするまで少し時間があるので、それまでに食べるようにしている。
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著者プロフィール
旗手怜央 (はたて・れお)
1997年11月21日生まれ。三重県鈴鹿市出身。静岡学園高校、順天堂大学を経て、2020年に川崎フロンターレ入り。FWから中盤、サイドバックも務めるなど幅広い活躍でチームのリーグ2連覇に貢献。2021年シーズンはJリーグベストイレブンに選ばれた。またU-24日本代表として東京オリンピックにも出場。2022年3月のカタールW杯アジア最終予選ベトナム戦で、A代表デビューも果たした。2022年1月より、活躍の場をスコットランドのセルティックに移して奮闘中。