旗手怜央が今季実践しているコンディショニング「試合後にウェイトトレーニングを行なっている」 (2ページ目)
【試合後のウェイトトレーニングも取り入れる】
さらに監督の話が終わったあとは、上半身と下半身のウェイトトレーニングも行なっている。それも今季から取り入れ始めた新たな試みだ。
もちろん試合後のため、負荷は掛けすぎないようにしているが、それも次の試合や、長いシーズンを戦い抜くための必要なトレーニングであり、準備だと思っている。
試合で疲労したあとに、なぜウェイトトレーニングをしているのか、疑問に思う人もいるだろう。週1回、週末に試合があるだけのスケジュールならば、身体を作るウェイトトレーニングは、週の前半や週の半ばに行なうことも可能だ。
しかし、中2日、中3日で連戦が続くスケジュールにおいては、試合翌日はリカバーに当てなければならない。そうなると、翌々日は試合前日だったり、試合前々日だったりする。そこで身体に負荷をかけすぎてしまうと反動もあるため、ウェイトトレーニングをするのは難しい。
要するに本番である試合でのコンディションを考えると、ケガをしないための、また身体を作るためのウェイトトレーニングをするタイミングがなくなってしまうのだ。だから、特にスピード、アジリティ(敏捷性)を意識したトレーニングは、試合が終わった直後に行なうのが有益だったりする。
試合後は疲労困憊だけに、そこでウェイトトレーニングをやるのは、正直、かなりしんどい(苦笑)。だけど、自分が成長するために、また強くなるために、さらにはケガをせずに戦い抜くために必要なことだと言い聞かせながら、取り組んでいる。
チームメートを見渡しても、先発出場した選手のなかで、試合後にウェイトトレーニングをしている選手はまず見かけない(笑)。でも、今ではチームも理解してくれていて、ホームはもちろん、アウェーでも道具を用意してくれている。その積み重ねが46試合出場という数字にもつながっていると思っている。
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