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旗手怜央が今季実践しているコンディショニング「試合後にウェイトトレーニングを行なっている」 (3ページ目)

  • text by Harada Daisuke

【交代浴もルーティンに】

 試合後に行なっているルーティンとしては、アイスバスもそのひとつだろう。それこそアウェーでの試合や移動時間が長い時はあきらめることもあるが、スタジアムからクラブハウスに戻った時には、必ず交代浴を行なってアイスバスに浸かるようにしている。

 その効果はすでに広く知られているように、筋肉の炎症を軽減したり、血液の循環をよくしたりするためだ。これもセルティックのチームメートを見ると、やっている選手もいれば、全くやらない選手もいるため、人それぞれだと思うが、自分には必要だと感じて取り入れている。

 何より自分も、大学生の時や川崎フロンターレでプレーしていた時は、それほど頻繁にやるタイプではなかったけど、ヨーロッパでプレーするようになり、さらには昨季ケガを繰り返したことで、交代浴の必要性を再認識した。今では、だいたい時間も決まっていて、自分は2分刻み。スマートフォンのストップウオッチで時間を計りながら、交代浴を実施して疲労が溜まっている時は5セットほど行なっている。

 その日の疲れは、その日のうちに。テレビCMのキャッチコピーじゃないけど、身体に疲労や張りを感じるのであれば、交代浴やフォームローラーで自ら身体のケアを行ない、状態を確認している。結局、その毎日の積み重ねが、コンディションの維持につながる。

 今季は、筋肉を伸ばしたり、ほぐしたりするのではなく、股関節をはじめとする関節の可動域を広げることに重きを置いた。以前は頻繁にストレッチを行なっていたが、今季はそうした習慣もなくなった。その結果、チームにはトレーナーも在籍しているが、今季はほとんど診てもらうことなく、シーズンを送れている。

 試合前日は交代浴やストレッチもほぼしていない。筋肉がほぐれすぎてしまうと、ケガにつながる可能性もあると判断しての結果だ。

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