久保建英は今季もスペインで高評価 課題は「チームワークをもっと向上させること」 (4ページ目)
【シーズン終盤によりよくなる可能性】
今季ここまでの久保のパフォーマンスを採点するならば、10点中7点だろう。しかし、イマノルのローテーションによって、3大会を戦いながらも多くの試合に無理に出場するリスクを冒さずに済んでいることを考えると、シーズンの終わりにかけてパフォーマンスがよりよくなる可能性は十分ある。そしてチームがシーズン開幕時に掲げた目標を達成するためには、久保とチームが一丸となり、ベストパフォーマンスを発揮しなければならない。
欧州のビッグクラブが久保に興味を示していることを考えると、来季の去就は不透明だ。ラ・レアルがヨーロッパの大会を逃した場合、チームを離れる可能性も出てくるだろう。
しかし、彼はすでに何度もラ・レアルに残りたいという意思を示しており、2029年まで契約を結んでいる事実は、クラブの長期的なプロジェクトに関わりたがっていることをよく物語っている。彼はサン・セバスティアンで心地よさを感じており、ラ・レアルで引き続き重要な存在でありたいと思っているはずだ。
(髙橋智行●翻訳 translation by Takahashi Tomoyuki)
著者プロフィール
高橋智行 (たかはし・ともゆき)
茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、リーガ・エスパニョーラを中心としたメディアの仕事に携わっている。
【画像】久保建英のレアル・ソシエダほか 欧州サッカー今季注目クラブの最新主要フォーメーション
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