久保建英は今季もスペインで高評価 課題は「チームワークをもっと向上させること」 (2ページ目)
【ラ・リーガ最高のMFのひとり】
アシスト面ではラ・レアル初年度に6アシスト、昨季4アシスト、今季ここまで3アシストを記録しているが、まだ試合は多く残っている。ラ・リーガではまだ一度もアシストを記録できていない事実はあるが、そのクオリティの高さと相手に危険をもたらすプレーで、スペインメディアに高く評価されている。
今年1月7日付の『LaLiga.com』の記事によると、ラ・リーガのアナリストはシュート数、インパクトのあるアクション、ドリブル成功数(ラリーガでトップ10)などを考慮し、久保をラ・リーガ最高のMFのひとりと位置づけた。
ゴールやアシスト以外にも特筆すべき点がいくつもある。相手DFの注意を引きつけることで味方を有利にする能力は、昨季までよりも磨きがかかっている。それにより彼はチームで最も多くのファウルを受けている選手になっている。ラ・リーガ全体でも被ファウル数が特に多い選手のひとりだ。
継続的に出場時間を得ているにもかかわらず、ピッチに立たなかったのがわずか5試合という点も評価に値する。それは今季、彼がケガに悩まされていないことを物語っている。
成長したのは攻撃面だけではない。守備面を意識して取り組んだことで、ボールリカバリーやインターセプトの回数が増えている。今季の彼は守備の向上により、これまで以上に完成度の高い選手になったと私は感じている。
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