冨安健洋は完全復活なるか 長谷部誠は言った「人生の物事には、すべて意味がある」 (4ページ目)
【神様は乗り越えられる試練しか与えない】
2017年3月、バイエルン戦でゴールポストに激突。損傷した軟骨を除去するために右ひざにメスを入れ、長期欠場を余儀なくされた。ただ、日本代表のキャプテンを務めていた当時の彼は決して弱音を吐かず、こう発信した。
「人生の物事には、すべて意味がある」
長谷部は今、日本代表のコーチも務めている。冨安に寄り添い、励ましてくれるに違いない。人生の物事にはすべて意味があるなんて、心に響く言葉ではないか。
神様は乗り越えられる試練しか与えない。ケガをしたら、強靭な肉体を再装備すればいい。ハムストリング、筋肉、ひざ......と、ヨーロッパに臨んだあとの冨安にケガの履歴がついてまわるとはいえ、まだ26歳だ。
職務履歴書を書き終えるのは、まだまだずーっと先である。
著者プロフィール
粕谷秀樹 (かすや・ひでき)
1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年
、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、 海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム 、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出 版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン 社)など多数。
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