遠藤航がチャンピオンズリーグ(CL)で初のフル出場 日本人選手8人に16強入りのチャンス
リバプール、バルセロナに続き、ベスト16にストレートインする8チームはどこか。プレーオフ進出を果たす16チーム(9~24位)はどこか。そして日本人選手が所属するチームはどうなるか。チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ最終第8節。注目は大きく上記の3点に絞られた。
チャンピオンズリーグPSV戦にフル出場した遠藤航(リバプール) photo by ANP Photo/AFLOこの記事に関連する写真を見る 第7節を終わって25位とプレーオフ圏内からはみ出していたマンチェスター・シティは、ホームで20位のクラブ・ブルージュと対戦した。勝利が義務づけられている一昨季の覇者、マンチェスター・シティだが、前半終了間際、ブルージュにカウンターを食い先制点を奪われる、絶体絶命のピンチに陥った。
それでも後半の45分間で3ゴールを奪って逆転勝利を収めたマンチェスター・シティは、リーグフェーズ22位となり、無事、プレーオフ進出を決めた。薄氷を踏む勝利ではあるものの、CLはこれからが本番だ。2月以降の調子がものを言う。国内リーグでは首位リバプールと勝ち点12差の4位に沈むマンチェスター・シティだが、結果的にタイトルをCL一本に照準を絞ることができる分だけ楽、という見方もできる。
ベスト16にストレートインを決めた上位8チームは以下の通りだ。
1)リバプール、2)バルセロナ、3)アーセナル、4)インテル、5)アトレティコ・マドリード、6)レバークーゼン、7)リール、8)アストン・ビラ
また、プレーオフ進出を決めたチームは以下の16チームになる。
9)アタランタ、10)ドルトムント、11)レアル・マドリード、12)バイエルン、13)ミラン、14)PSV、15)パリ・サンジェルマン、16)ベンフィカ、17)モナコ、18)ブレスト、19)フェイエノールト、20)ユベントス、21)セルティック、22)マンチェスター・シティ、23位)スポルティング、24位)クラブ・ブルージュ
大きな番狂わせはなかった。上位候補と目されたチームは、順当に24位以内に収まった。
ブックメーカー、ウィリアムヒルなどの優勝予想は、1)リバプール、2)レアル・マドリード、3)バルセロナ、アーセナル、5)バイエルン、6)マンチェスター・シティ、7)インテル、8)PSG、9)アトレティコ・マドリード、10)レバークーゼンの順で並ぶ。本命の座から6番手に人気を落としたマンチェスター・シティに、逆に筆者は博打的な妙味を感じるのだが。
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著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。