それは小野伸二、稲本潤一から始まった...チャンピオンズリーグ出場チームの日本人は23年かけて今季は12人に (4ページ目)
中田、小野、稲本、中村。この4人が、ジーコジャパンの船出となったジャマイカ戦(2002年10月)で、初めて中盤ボックス型の中盤を形成したとき、この世の春とばかり、日本のサッカー界は華々しいムードに包まれたものだ。
日本人がCLに出場し始めた時、日本はまさに中盤王国の時代だった。優秀な選手は中盤に集中していた。名波浩、小笠原満男、藤田俊哉、遠藤保仁らも、上記の4人に匹敵する選手たちだが、いまやこの手の選手の数は少ない。
その原因は、すべてCLの歴史に刻まれていると言っても過言ではない。CLをモデルとして、サッカーそのものが変化していった。その経緯を徹底的に紐解くことが、日本のサッカーの進歩には不可欠だと考える。
日本人初のチャンピオンズリーガーが誕生して今季で23年目のシーズンである。23年かけて12人。これが決勝トーナメントを戦う人数になると、W杯の決勝のトーナメントに出ても、他国に見劣りしなくなる。チャンピオンズリーガーの数を増やすことこそが、日本代表の強化の近道だと、筆者は信じてやまないのである。
遠藤航、冨安健洋、南野拓実など日本人選手の活躍にも期待!
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著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
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