マンチェスター・シティ、レアル・マドリードなど、欧州サッカートップ5クラブの今季最新フォーメーション (4ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi

バルセロナ(スペイン)

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FW/ラフィーニャ(ガビ)、レバンドフスキ(フェラン・トーレス)、ヤマル(パウ・ビクトル)
MF/ペドリ(フェルミン・ロペス)、ダニ・オルモ(パブロ・トーレ)
MF/カサド(デ・ヨング)
DF/バルデ(マルティン)、マルティネス(エリック・ガルシア)、クバルシ(セルジ・ドミンゲス)、クンデ(フォルト)
GK/テア・シュテーゲン(イニャキ・ペーニャ)

 昨季はラ・リーガで宿敵レアル・マドリードの独走を許し、チャンピオンズリーグでは準々決勝でパリ・サンジェルマンに悲劇的な逆転負けを喫し、無冠に終わった。二転三転の末にシャビ・エルナンデス監督に見切りをつけ、バイエルンで欧州を制した経験を持つハンジ・フリック新監督を招聘し、再起を図る。

 ユースからバルサひと筋のセルジ・ロベルトがコモへ去り、咋オフに加入したばかりのイルカイ・ギュンドアンがマンチェスター・シティに戻った一方、EURO2024で輝いたダニ・オルモがライプツィヒから育成組織時代を過ごした古巣へ帰還。ともに17歳の生え抜きのラミン・ヤマルとパウ・クバルシが攻守の主力を担うなど、昨今あらためて、ラ・マシア(バルセロナの育成組織)の高い育成力が証明されている。

 ただし、最大のポイントは昨夏にセルヒオ・ブスケツが去ったあと、中盤の底にできてしまった大きな穴だ。昨季は最後までそこが定まらず、今季は新監督が開幕戦から17歳のマルク・ベルナルを試していたが、ラ・リーガ第3節ラージョ・バジェカーノ戦の終盤に重傷を負い、今季中の復帰は絶望的となった。

 それでも翌節バジャドリード戦では7-0の大勝を収めて、リーグ4連勝と好発進。手法的にもクラブと相性がよさそうなドイツ人指揮官が、懸案事項にうまく対処できれば、10年ぶりの欧州制覇はともかく、2シーズン連続でタイトルを逃す屈辱を味わうことはないだろう。

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