パリオリンピック男子サッカーは「23歳以下」世界のU-23選手の市場価値のトップ10を調べてみた (3ページ目)

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko

【バルセロナも好選手を排出】

 EURO2024でもっとも注目が集まった選手のひとりでもあるラミン・ヤマル(スペイン代表/バルセロナ/スペイン)。まだ17歳の選手の市場価値が1億2000万ユーロとなるのだから恐ろしい時代だ。リオネル・メッシ(アルゼンチン代表/インテル・マイアミ/アメリカ)の17歳のデビューシーズンは7試合1得点。昨季のヤマルは16歳で37試合5得点。チーム状況の違いはあるにしても、どれだけ驚異的かは一目瞭然である。

 プレー面でもその若さにして洗練され、完成度の高いアタッカーで、EURO2024準決勝のフランス戦で決めた大会最年少ゴールは、大会史上に残る本当に美しいものだった。バルセロナの未来を背負って立つヤマルの価値がこれからどこまで上がるのか楽しみでもある。

 同じくバルセロナの未来を担うガビが8位、9位にペドリ(ともにスペイン代表)が並んでいる。今回のランク圏外ではあるが、17歳のパウ・クバルシ(スペイン代表)も今後市場価値を大きく伸ばす選手であることは間違いなく、育成組織"カンテラ"産(ペドリは異なる)のクオリティあるタレントが続々と現れ、バルセロナらしさを取り戻しつつあるのかもしれない。

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