欧州サッカー日本人選手市場価値のトップ10 久保建英、三笘薫、遠藤航......評価の高い選手は? (2ページ目)
【複数ポジションをこなすDFふたりが上位に】
DFでもっとも価値が高いのは、アーセナル(イングランド)の冨安健洋で3500万ユーロ。守備ラインならどこでも高いレベルでこなすマルチロールで、なおかつ守備者としての能力はプレミアリーグでもトップレベル。アーセナルでは相手のエース潰しの役回りも多く、終盤の守備固めとしても重宝される。ただ、やはりケガの多さはネックで、それがなければもっと評価されていい選手だ。
冨安に次いで価値が高いのが昨季、シュツットガルト(ドイツ)で飛躍し、ビッグクラブのバイエルン(ドイツ)への移籍を実現させた伊藤洋輝の3000万ユーロ。伊藤はDFとしては貴重な左利きで、高い守備能力に加え、4バックと3バックの左センターバック、左サイドバックと多くのポジションをこなせる万能さも高い評価につながっているだろう。
昨季は韓国代表のキム・ミンジェがナポリ(イタリア)からバイエルンに鳴物入りで加入したものの、あまり高い評価を得られなかった。それもあって伊藤の獲得となったはずだが、同じアジア人選手として比較されるだろう。
そのキム・ミンジェの市場価値が4500万ユーロ。シュツットガルトとは比べものにならないプレッシャーのなかで、守備ラインの主軸として地位を確立し、UEFAチャンピオンズリーグで活躍できれば、伊藤の評価がさらに急上昇してキム・ミンジェ越えもあるかもしれない。
そして7位にランクインしたのが、今夏クリスタル・パレス(イングランド)に加入した鎌田大地。昨季はラツィオ(イタリア)で不遇の時間を過ごしたが、フランクフルト(ドイツ)時代の恩師であるオリバー・グラスナー監督に呼び寄せられ、本来のパフォーマンスを取り戻すことができるか。
主軸だったミカエル・オリーズをバイエルンに放出したクリスタル・パレスたが、市場価値1800万ユーロの選手をフリーで獲得できたことはラッキー。グラスナー監督のスタイルを熟知する鎌田にかかる期待は大きく、今季の要注目ポイントだ。
2 / 3