39歳のC・ロナウドはまだ欧州で通用するのか 苛立ちは隠せず、3度はあった決定機をかつてなら... (3ページ目)

  • 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko

【決勝トーナメントで最多ゴール更新なるか】

 それでも、3度はあった決定機を、かつてのロナウドだったら1度くらいは決めていたのではないだろうか──などと考えてしまう。チェコ戦とトルコ戦で好パフォーマンスを見せていたとはいえ、1アシスト止まり。『キッカー』誌を見てもロナウドの採点は両試合とも標準の3.0で、突出したパフォーマンスとは言えなかった。

 交代に苛立つ様子から、本人は年齢による衰えを微塵も感じていないようだ。しかし、観客のほうがが「もう39歳だし......」という色眼鏡で見てしまうのもまた事実。ただ、大会最多の通算14得点を決めているロナウドがこのまま黙っているわけがないだろう。そう期待しつつ、決勝トーナメント・ラウンド16のスロベニア戦を楽しみにしたい。

著者プロフィール

  • 了戒美子

    了戒美子 (りょうかい・よしこ)

    1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。

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