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町田浩樹が110年ぶりの快挙に大興奮「鹿島時代は、心の奥にわだかまりがあった」移籍も五輪OAも否定せず (3ページ目)

  • 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko

【大岩剛・羽田憲司の恩師に必要とされれば...】

 そして今、町田に関する話題がふたつある。移籍の話と、五輪オーバーエイジの話だ。

 パリ五輪代表チームは、町田の鹿島時代に指揮官を務めた大岩剛と、コーチだった羽田憲司がいる。そのふたりがいるだけに「パリ五輪代表に呼ばれるのでは?」とメディアが色めき立っている。

「(五輪の時期は)インターナショナルウィークじゃないので(代表に拘束力がない)、そこは僕自身だけで決められることではない。また移籍期間でもあるので、もう少し様子は見たいなと思います。まあでも、剛さんと羽田さんはお世話になった恩師みたいなものなので、必要とされればちょっと考えます」

 移籍の話も、オーバーエイジの話も、否定しなかった。しかしそれよりも、町田には気になるテーマがある。

「ユニオンでもう1個、タイトルを取れるチャンスがあるので(取材時はリーグ1位のクラブ・ブルージュと勝ち点3差の3位)。残りあと3試合が終わるまでは、ユニオンのためにプレーしたい。移籍とかオーバーエイジとかは、そのあとかなと」

 地元メディアに「今日だけは喜びたい」と話した町田は、明日から気持ちを切り替え、リーグ優勝に向けて集中する。

著者プロフィール

  • 了戒美子

    了戒美子 (りょうかい・よしこ)

    1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。

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