鎌田大地のラツィオ指揮官も嘆く低調な補強。セリエA上位7チームの今季は? (4ページ目)

  • パオロ・フォルコリン●文 text by Paolo Forcolin
  • 利根川晶子●訳 translation by Tonegawa Akiko

 契約更新をせずにインテルに行ったフアン・クアドラードの後釜には、ジョージ・ウェアの息子、ティモシー・ウェアが入るが、それ以外に目ぼしい補強はない。あとはルカクがどうするかだろう。

 マッシミリアーノ・アッレグリ監督は、ドゥシャン・ヴラホビッチをチェルシーに売却した金でルカク獲得に強く乗り出そうと考えているが、メルカートが閉まる最後の最後まで何が起こるかはわからない。最終日の玉突き移籍はよくあることだ。たとえばずっとサッスオーロを見捨てなかったアッズーリ(イタリア代表)のCFドメニコ・ベラルディが移籍に合意すれば、フェデリコ・キエーザは出ていくことになるだろう。

 こうして見ると、どこも補強はパッとしないというのが正直な感想で、7シスターズのどこが勝ち上がってきてもおかしくない。だからこそスタートダッシュを制したチームはかなり有利になるのではないだろうか。

 残りのフィオレンティーナ、トリノ、ボローニャ、ウディネーゼはEL圏内を狙って戦うだろう。そしてカリアリ、ジェノア、モンツァ、サレルニターナ、エンポリ、フロジノーネ、レッチェ、ヴェローナ、サッスオーロの目標は、一日も早く降格圏内から抜け出すことになる。

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