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古橋亨梧、前田大然ら日本人選手との相性は? 監督交代したセルティックの2023-24シーズン (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by PA Image/AFLO

【世界的なファンの広がりこそが真髄】

 グラスゴーにはさらに、2001-02シーズンのCL決勝を開催したナショナルスタジアム=ハムデンパークもある。こちらの収容人数も約5万2000なので、同市は人口約63万に対し、3つのスタジアムで16万以上の座席数を擁していることになる。世界屈指のサッカータウンでもあるのだ。

 セルティックに関して言えば、それに民族性、宗教性が輪を掛ける。スペインで言うならばセルタ・デ・ビーゴがそうであるように、ケルト人(Celt)のチームなのだ。「Celtic」とは「ケルト的」を意味する。

 ケルト人の民族的な底力は、アウェー戦に出かければ一目瞭然となる。世界各地に点在するケルト人がこの時とばかりに駆けつけ、ホームのファンに引けを取らない熱い応援を展開する。横浜FM戦(7月19日)の会場となる日産スタジアム、ガンバ大阪戦(7月22日)の会場になるパナソニックスタジアム吹田にも、グリーンのレプレカユニフォームに身を包むケルト人サポーターが、少なからず結集するに違いない。レベル的にはプレミア下位かもしれないが、ファンの広がりは世界的。セルティックの真髄はそこにある。

 横浜FM戦は、昨季の途中からセルティックに加わり、今季レンタルから完全移籍となった岩田智輝にとって凱旋試合になる。シーズンが深まるにつれ、ポステコグルーの評価も上昇。守備的MFあるいはセンターバックとして、多機能性を発揮しながら出場機会を増やしていった。今季はチャンピオンズリーガーになることが確実視されている。

 問題はロジャーズ監督との相性だ。ポステコグルーとは横浜FM時代からの関係があった。セルティック入りも、ポステコグルーに望まれた結果、実現したものと推測される。だがジョーンズ監督との関係は過去にない。それは岩田のみならず、古橋、前田、旗手、さらには23歳のCB小林友希についてもあてはまる。ジョーンズは彼ら日本人選手に、ポステコグルーのようなシンパシーを抱くだろうか。

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