「小野伸二を思い出す」 オランダ人に「どハマりした」パリ五輪世代・斉藤光毅は「手に負えない左ウインガー」 (5ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

【フィジカルコーチのアドバイス】

 フィジカル部門のチーム責任者である相良コーチは、今季の斉藤をこう評する。

「移籍当初は90分間、全然持たないところから始まりました。でも今は、連戦でも出続けることができる体になった。そこは本当に成長したと思う。コーチ陣は『体つきが変わった。子どもみたいな感じだったが、大人の男としてプレーできる選手になった』と言っています。

 彼にとって、すごくいいシーズンでした。しかし、体力が持つようになって、最後まで走れるようにはなったけど、試合の終盤で決定的な仕事をするところまで至っていない。そういうところで力を発揮できるようになれば、もっとよくなります」

 先発だとパフォーマンスが下がってしまった今季序盤戦のプレーについて、シーズンを終えた今でも斉藤は悔しさとして残っている。「来季は開幕からしっかり活躍したいです」と何度も繰り返し、斉藤は新シーズンの誓いを立てていた。

プロフィール

  • 中田 徹

    中田 徹 (なかた・とおる)

    スポーツライター。 神奈川県出身。オランダを拠点に、2002年よりサッカーを主に取材。オランダスポーツジャーナリストクラブ会員。

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